第2章 君との別れを

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「今日は誘ってくれてありがとうございますっ」 「うん」 こうやって先輩と一緒に歩いて話して……夢みたい! 綾翔とか斎藤くんと歩くのとは違う感じがする。 綾翔と歩いたら無言になるし、斎藤くんと歩くといじめられるし? 先輩と歩くと癒されるって感じ。 「今日のお昼は何を食べようか」 「先輩は何が好きなんですか?」 「僕はね……そうだなぁ。基本は何でも好きかな」 「あ、私もなんですっ」 「そっか。じゃあお昼はうんと美味しいものを食べよう」 「はい!」 先輩の服は涼しい色をしている。 うん、やっぱり彼には爽やかという言葉がとても似合う。
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