第2章 君との別れを

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「そういえば、真緒ちゃん海に行くって言ってたよね。もう行ったの?」 「つい最近行ったばかりです」 綾翔と初めて二人きりで行った海はとても熱くて、そして綺麗だった。 男の人に絡まれたりいじめられたりしたけれど、とても楽しかった思い出だ。 「そっか、いいなぁ海。僕も行きたいな」 ……いつか先輩と行けたらいいのに。 来年のこの時、もし先輩が彼氏だったら海に行けたりできるのかな? 「夕日が綺麗でしたよ」 「ああ、海に反射して綺麗になるよね。小さい頃に見たけど、すごく綺麗で感動したのを覚えているよ」 海の話で盛り上がっていると、いつものバス停。 しかも、また運がいいらしく調度バスが来たようだ。
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