第2章 君との別れを

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「そういえば、海には友達と行ったの?」 私は先輩の問いかけに少しばかりドキッとした。 だって一緒に行ったのは彼氏ではないけれど男の子だったわけで。 「幼馴染の子と行ったんです」 としか、答えられなかった。 先輩の前では他の男の子の話なんかしたくないよ。 変な誤解させたくない。 私が見てるのは先輩だけだから。 ……あれ、なんか重い? でも……でもそれくらい私は先輩が好きなわけで。 「そっか沢山泳いだ?」 「ええ、それはもちろん!」 バスの窓の外には、見馴れない風景が広がっていた。
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