第2章 君との別れを

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不安とドキドキとワクワク。 頭の中でぐるぐると回りはじめた色んな気持ちたち。 隣にいる先輩の横顔。 とても綺麗な顔をしている。 「なんか景色がみなれなくて、すごく遠くに来てしまったみたいに感じるね」 先輩がにっこりと笑う。 「そうですね」 「段々とビルが多くなってきた。そろそろつくね」 先輩の言う通り、それから五分もしないでバスはとあるバス停で停車した。 ここが私たちの目的地! 高いビルや可愛いお店が並ぶ。 朝日ヶ丘もすごくいいけど、ここは比べものにならないくらい都会って感じだ。 よそ見をしていたら、すぐに連れとはぐれてしまうのではないかというくらい人口密度がやばい。 行き交う人がみなオシャレにキメている。
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