第2章 君との別れを

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「あー、すごい太陽だね」 「はい……熱中症になりそう」 「すぐ次のお店に向かおう」 私は先輩に手を引かれて、次の店へと向かった。 ――先輩に手を握られちゃってる……うわ、どうしよう本当に熱中症になりそうだ。 きっと今、私の顔、真っ赤なんだろうな……もし先輩にバレたら暑いせいってことにしておこう。 ……顔だけじゃないよ。 手もすごく暑くなってるよ。 「真緒ちゃん? 俯いてどうしたの?」 「い、いえ暑いなって!」 先輩に伝わってないよね? この熱も心臓のドキドキも……。
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