第2章 君との別れを

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今、ここで告白をして、もしフラれてしまった場合にバスの中が気まずくなってしまう。 だから、言うなら別れ際。 フラれたら綾翔と斎藤くんに励ましてもらおう! ……綾翔は「どんまい」とか言って終わりそうだし、斎藤くんなら……お、恐ろしすぎて想像したくない! 「あ、バス来たみたいだよ」 夕日が反射して眩しいバスが私たちのいるバス亭へと進んでくる。 バスは私たちの前で停車した。 「乗ろう」 「はいっ」 私たちはほとんど乗客のいないバスに乗り込んだ。 このバスを降りたとき、私のこれからの運命が決まる――。
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