第2章 君との別れを

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「なんというか……その……」 だんだんと声が小さくなり、語尾が聞き取れなくなってしまう。 これじゃ、伝わっているかどうかわからないため、私は最後にはっきりとした言葉を先輩に伝えることにした。 「好きです、先輩」 体温が上がっていくのがわかる。 瞳がすこし潤っていっている。 先輩の返事が怖くて、俯いて目をぎゅっと瞑った。 「……そっか……」 「…………」 いつも通りの先輩の優しい声が聞こえて、俯いたまま目を開けると、その視界に先輩の足下が見える。 「ありがとう。その……僕でよかったら……」 「…………っ!」 私はガバッと顔をあげると、ちょっと照れたように先輩は微笑んでいた。
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