第1章 最後の思い出

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 ちなみに恥ずかしい写真というのは、子供のときの写真で……誰が見ても笑えるものを何枚か所持している。 「あ、そうだ綾翔! 夏休みのいつか、綾翔ん家泊まりに行くから!」 「日にち決まったら教えろよ」 「そうだねっ! いきなり行ったら綾翔、恥ずかしいもの隠せられないもんねっ」 「恥ずかしいものなんか持ってねぇよ!」  そう言いながら綾翔はゲームを置いて私の方に走って向かってくる。  私は逃げようとするが、なびいてしまった長い黒髪をつかまれてしまった。 「いった! ちょ、離しなさいよー!」 「お前いい加減にしないとやるぞ。いいのか」 「えっ! ちょ、待って! きゃあああっダメっ」  綾翔にまたがられて身動きがとれない状態でのくすぐり攻撃。  意地悪に笑いながらお腹と首を楽しそうにくすぐる。
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