第2章 君との別れを

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私は何が起きたのかわからなくて、目を何度か閉じたり開いたりしていた。 「え……あ……え?」 「僕も、まだ会ったばかりだけど……真緒ちゃんをもっと知りたいと思うよ」 「ほ、本当に……?」 「もちろん」 さっきまでの心臓の音とは違うリズムを刻んでいる。 これって……つまり、私は先輩と付き合うことになったってことだよね!? 「私でいいんですか?」 「もちろん……じゃあ、真緒ちゃんは僕でいいの?」 「はいっ!」 うそ、うそじゃないんだよね。 私……今日から……先輩の彼女になっちゃったんだ! 嬉しい……。 嬉しいのもだけど、びっくりもした……だってまさか彼女になれるなんて思ってなかったんだもん。
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