1449人が本棚に入れています
本棚に追加
こうやって付き合えることになると、なんでさっきまで悩んでたんだろう。すぐ告白しとけばよかったなんて思いまで出ちゃう。
そのくらい私浮かれてるんだ。
「じゃあ、またね真緒ちゃん。またメールするから」
「はいっ!」
「また……どこかに行こうね」
そう言うと、先輩は私に軽く手を振って、今度こそ歩いて行ってしまった。
私はしばらく先輩の背中を見て、それから家に向かって歩き出した。
生まれて初めての彼氏だ。
どうしよう、嬉しくて口元が緩んじゃうよ……!
……あ、そうだ明日は綾翔が来るって言ってたし、自慢してやろう。
綾翔まだ彼女出来たことないし。
――明日から本当の意味での私の人生の転機が訪れる。
最初のコメントを投稿しよう!