第2章 君との別れを

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家に帰る途中で、帰宅途中のお兄ちゃんとばったりと遭遇した。 「あれ、真緒たちおつかい?」 「ああお兄ちゃん。お兄ちゃんのせいでおつかいしてるの」 「……は?」 お兄ちゃんは訳がわからないといった表情で苦笑いを浮かべた。 「いいから蛍持てこれ」 「いいけど……」 「お兄ちゃん帰ったら真緒の肩を揉んでくださいね」 「な、なんで……?」 私たちは、お兄ちゃんにイタズラとかしながら帰り道を行き、そして家についた。 家の中に入ると、お母さんたちは楽しそうに具材を切ったりお湯を沸かしたりしていた。 「あ、二人ともおかえりー」 「お兄ちゃんなーに? 途中で会ったのー?」 お母さんたちのテンションはなんだか高い。
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