第2章 君との別れを

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「蛍お手伝いよろしくぅ。二人は出来るまで上にいってなさい」 「おいしいお鍋作るよーっ」 私と綾翔は一度苦笑いを浮かべて、それから二人で上に行って私の部屋に入った。 あ、そういえば朝起きたままだからベッドがぐちゃぐちゃだ! 「きったねー」 「うるさい!」 「枕にヨダレついてんぜ」 「え!?」 私は枕をバッと調べたが、ヨダレの後すらなかった。 からかわれたと綾翔を思い切り睨み付けると、綾翔はクスクスと笑っていた。 「あ、綾翔のバカあああっ」 「あははっバカはお前だろっ」 ポカポカと綾翔と頭を叩くと、バランスを崩して、また綾翔を押し倒すような形になってしまった。
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