第2章 君との別れを

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綾翔は嫌そうな顔をして、押し倒されたまま私を睨んでいる。 「あ。そうだ綾翔に報告!」 「この状態でか?」 私は笑顔で頷いた。 昨日先輩に告白したこと、付き合うことになったことを順番に綾翔に伝えていく。 いつも興味なさそうに聞く綾翔は、なぜか真剣な表情で聞いていた。 「どーだ。綾翔より先に彼氏が出来たのよっ」 「そんな威張られてもな。つか、彼氏いるやつが他の男を押し倒してていいのかよ」 「幼馴染だし大丈夫っ」 私は顔の横でピースを作った。 綾翔は深くため息をつき、空いていた手で思い切り私を押し退けた。 「わっ」 「邪魔だ。重い」 「しっ、失礼ねっ! そんなに重くないもんっ」
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