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綾翔は嫌そうな顔をして、押し倒されたまま私を睨んでいる。
「あ。そうだ綾翔に報告!」
「この状態でか?」
私は笑顔で頷いた。
昨日先輩に告白したこと、付き合うことになったことを順番に綾翔に伝えていく。
いつも興味なさそうに聞く綾翔は、なぜか真剣な表情で聞いていた。
「どーだ。綾翔より先に彼氏が出来たのよっ」
「そんな威張られてもな。つか、彼氏いるやつが他の男を押し倒してていいのかよ」
「幼馴染だし大丈夫っ」
私は顔の横でピースを作った。
綾翔は深くため息をつき、空いていた手で思い切り私を押し退けた。
「わっ」
「邪魔だ。重い」
「しっ、失礼ねっ! そんなに重くないもんっ」
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