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綾翔に退かされた私は、床の上で正座をして「うー」と頬を膨らませた。
そんなことなんか気にしないかのように、綾翔は携帯を取り出していじり始める。
「あーまたそうやってー。真緒構ってくれないと死にますよ」
「うさぎかお前は」
そんなやり取りをしていると、お兄ちゃんが部屋にやって来て「ごはんだよ」と言って笑う。
私と綾翔は揃って下におりた。
リビングではお母さんたちが鍋をグツグツと煮立てながら大きな声で笑っていた。
いつもながら、お母さんたちの仲良しぶりはすごいな……。
お兄ちゃんは私と綾翔にお皿とお箸を手渡してくれ、自分の席につき……
「いただきます」
と、みんな揃って手を合わせて食べ始める。
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