第2章 君との別れを

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こんな真夏にお鍋をしているせいで、すごく暑くて汗が出てくる。 美味しいんだけど……。 「暑い! 熱い!」 「うるせーな……静かにして食べろよ」 「だって……ちょ、クーラー……」 私は部屋の温度設定を調節すると、涼しい風が体にあたる。 「うおぉ~。涼しいぃ」 少しだけ涼んではお鍋を食べ、涼み……を繰り返しているうちに、お鍋の中の具も食べ終わり雑談パーティーへと変わる。 「それでね、この前佐藤さんが~」 「ええ~、そうなのぉ?」 すっかりお酒に酔った母親たちは世間話に花を咲かせていた。 私たち子供は子供で他愛ない話をしながら笑いあい、楽しい時間を過ごしていた。
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