第2章 君との別れを

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みんなの態度に何が何だかわからない気持ちを抱えていると、斎藤くんが私の隣に来た。 そして、綾翔と佳奈には聞こえないような声で 「で、河井さん先輩とうまくいったんだっけ?」 と、聞いてきた。 私は斎藤くんの問いかけに対してゆっくりと頷く。 先輩への告白が成功したあと、一番に斎藤くんに伝えたのだが、斎藤くんの反応は簡単なもので……。 よかったねの一言だった。 「で、それからの進展は?」 「な、ないですよ。あれから会ってもいないし」 「へぇ?」 斎藤くんは面白そうにニヤリと笑って、さっきまでいた場所に戻ってしまった。
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