第1章 最後の思い出

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 綾翔は拗ねてしまったのか、日陰に戻ってゲームをしはじめた。 「二人はじゃれるほど仲が良いのはわかってるけど、他人に見られたら変な噂たつよ?」  斎藤くんがにこっと笑う。  聞こえていたのか、綾翔は「仲よくねぇよ」とゲームをしながらつっこんだ。 「本当は私が大好きなくせにー」 「なっ……べ、べつに好きなんかじゃ……!」 「……?」  なんでいきなり綾翔、顔が真っ赤になるんだろう。  斎藤くんを見ると笑いを堪えてプルプルと震えている。  さっきまでサッカーをしていた男子たちは休憩しているのか木陰に移動していた。
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