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お祭りの約束をし、チャイムがなったので佳奈は自分の席に戻っていった。
「……あのさ、真緒」
「うん?」
綾翔は私の方を見ないで、少し俯きながら声をかけてくる。
いつもとは違う綾翔の雰囲気に、どうしたんだろうと思いつつ返事をした。
「いや……お前さ、彼氏いんのに俺らとでいいのかよ?」
「えっ……あ」
「あ……って、お前な……。お前がいいんなら、それでいいんだけど」
言われてみれば、夏休みはどこにも行ってないし……こういうときに何処かにいくもの。
でも……。
「い、いいよ約束しちゃったし! みんなで行こう!」
「ああ……」
もし先輩に誘われたら……そのときは先輩と行けばいいかな。
ちょっと無責任……かも。
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