第2章 君との別れを

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「私は、このいちごチョコバナナ」 「じゃあ私は普通のチョコバナナにしようかなっ!」 屋台のおばさんにお金を渡して、好きなチョコバナナを選んで取る。 チョコバナナを口に運ぶと、周りについたチョコにパリパリとひびが入って、思わず手をそえる。 「んー! やっぱりお祭りといえばチョコバナナ!」 「チョコバナナおいしい」 屋台から離れて綾翔と斎藤くんを探すと、二人はドリンクの屋台の前に立っていた。 そしておじさんから、青と黄色のドリンクを受けとる。 「綾翔なにそれ!」 「ん? パイン味。斎藤はブルーハワイ」 「すんごい色だね……あ、一口ちょうだい? 真緒のも一口あげるから」 チョコバナナを綾翔に向けると、綾翔は真っ赤な顔をしてそっぽを向いた。
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