第2章 君との別れを

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綾翔に連絡をすると、普通に怒られたけど斎藤くんたちとすぐに来てくれるとのことだ。 それを男の子に伝えると、優しげな目で笑ってくれた。 「おーい! ひーびきー!」 お祭りの屋台が並ぶ方から、男の子と同じ制服の男女何人かが走ってくる。 「響! いたいた、いきなり走り出すからびっくりしたぞ」 「もー……って、あら。その女の子はだぁれ?」 「ん、ああ……まあ知り合いかな」 男の子は私の顔を見てニッと口角をあげる。 「じゃあ真緒サン。俺は行くから、ちゃんと合流するんだよ」 「は、はい」 男の子たちは、楽しげに話しながら屋台の方へと消えていった。 にしても、なんで私の名前知ってたんだろう……聞きそびれちゃったな。 また会えるかな……。
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