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綾翔に連絡をすると、普通に怒られたけど斎藤くんたちとすぐに来てくれるとのことだ。
それを男の子に伝えると、優しげな目で笑ってくれた。
「おーい! ひーびきー!」
お祭りの屋台が並ぶ方から、男の子と同じ制服の男女何人かが走ってくる。
「響! いたいた、いきなり走り出すからびっくりしたぞ」
「もー……って、あら。その女の子はだぁれ?」
「ん、ああ……まあ知り合いかな」
男の子は私の顔を見てニッと口角をあげる。
「じゃあ真緒サン。俺は行くから、ちゃんと合流するんだよ」
「は、はい」
男の子たちは、楽しげに話しながら屋台の方へと消えていった。
にしても、なんで私の名前知ってたんだろう……聞きそびれちゃったな。
また会えるかな……。
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