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「誰かはわからないけど……確か“響”って呼ばれてた……中学生だったよ」
すると、綾翔と斎藤くんがびっくりした表情をして、そして気まずそうな顔をした。
「え、え?」
「あー響な。響……あいつ来てたのか……」
「河井さん。きっと今度感謝料を請求されるから気を付けてね」
「え、二人は知ってるの!?」
それなら、会ってちゃんとお礼がしたいな……すごく優しそうな人……って。
か、感謝料請求?
「真緒、落ち着いて聞くんだ」
綾翔にガシッと肩を掴まれる。
「アイツの名前は“斎藤響”。斎藤の弟だよ……」
「おとう……と……?」
斎藤くんの弟……感謝料……。
感謝料ってお金じゃなくて……。
ななな、鳴かされる!?
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