第2章 君との別れを

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「でも、まぁ響は女の子の嫌がることしないと思うよ?」 「さ、斎藤くんに言われても説得力がありません……」 でも、綺麗な黒い髪と瞳だったな……やっぱり斎藤くんと同じで女の子にモテそう。 とりあえず私は彼に意地悪をされないように気を付けていよう……いつ、どこで再会するかなんてわからないしね。 「あ、みんな。ねえ、あれ。あれ行きたい」 佳奈が私の浴衣の裾を引っ張りながら指し示したもの……それは―― 「おおおお、お化け屋敷ですか」 「うん。行こう」 「え、遠慮します!」 実は私。 お化け屋敷とかっていうホラーものが大嫌いです。 ゾンビとかキョンシーとかも苦手で、絶対にお化け屋敷に入るとかDVDを見るとかはしない。
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