第2章 君との別れを

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私が断ると、佳奈はシュンと残念そうな顔をする。 「三浦さん。じゃあ俺と行こうよ。河井さんは綾翔と二人で見て回りなよ」 「うん!」 「帰りも逆方向だし……もうここで解散しちゃおうぜ。見たいもん見ただろ」 「そうだねぇ。三浦さんも河井さんもそれでいい?」 私と佳奈は二人で頷く。 そして斎藤くんと佳奈はお化け屋敷へ。 私と綾翔はお祭りを後にすることにした。 「買い忘れとかねーか。なんか食いたいとか」 「んー、最後にわたあめ買って行こうかな」 「わかった。……じゃ、じゃあほら」 そう言って綾翔は私に背を向けてしゃがみこむ。
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