第2章 君との別れを

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こんな光景を見たら誰だって勘違いしちゃうよね……。 それに彼氏意外の男の子とお祭りに来た挙げ句におんぶしてもらっているなんて。 先輩……すごく不安そうな顔をしてるから誤解をとかないと! 「あ、あの先輩! これは……っ」 誤解をとこうとしてるのに、言い訳を言おうとしてるように聞こえる。 違うの。 綾翔は幼馴染だし……これは足をケガしちゃっただけで……。 困っていると、綾翔が先輩の前に行って私をすっとおろした。 「真緒、慣れない下駄で足をケガしたんで俺が運んでただけですよ」 「あ……そうだったんだ……?」 綾翔の言葉に、まだ少し気まずそうに笑う。
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