第3章 涙の意味とは

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あのお祭りの日から二ヶ月と少し……今はすっかり肌寒くなった11月になってしまっていた。 あれから、綾翔とは必要なこと以外は話したり一緒にいたりしていない。 いつの間にか、それに慣れてしまった。 綾翔のいることが当たり前だった毎日が、綾翔がいなくても普通な毎日になった。 今もこうして綾翔とは一緒にいない。 自然と斎藤くんとも話さなくなった。 「先輩!」 「真緒ちゃん」 今じゃお昼は先輩と一緒に中庭で食べるようになった。 「肌寒くなってきましたね……そろそろ中でお昼食べたらいいんでしょうか」 「そうだね……そろそろ中がいいかな?」
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