第3章 涙の意味とは

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でも何だか……誕生日の日にデートだなんて嬉しいはずなのに、なんだか違う気がする。 「じゃあ来月に詳しい事でも決めようか」 「あ、はい」 やっぱりまだ……普通じゃないんだ。 今まで綾翔に祝ってもらっていた誕生日が、今年は先輩に祝ってもらう。 今年は綾翔はいない。 誕生日を祝ってもらえない。 なんだか気持ちに違和感があるな……でもこれからは先輩との思い出が当たり前になる。 こんな違和感早く吹き飛ばさなきゃ! 「じゃあ真緒ちゃん。また帰りね」 「はい!」 当たり前だった登下校もお昼も行事も、今では先輩が一緒なんてすごいな……。
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