第3章 涙の意味とは

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チャイムが鳴り、先生がペットボトルを切って作った鉛筆立てみたいなものに割りばしを入れて持ってきた。 割りばしの先端に書かれた番号と黒板に書かれた番号が一致した場所が次からの席だ。 「じゃあ出席番号一番から!」 クラスのみんなは、順番に先生のところに行ってくじを引いていく。 「ぎゃー! 一番前!」「よっしゃ後ろ!」「やったー隣!」とか色んな声が聞こえてくる。 「次!」 「はいはいっ!」 先生のところに行ってくじを引くと、番号は25番。 窓側から二列目の一番後ろ……綾翔が座ってた席だ。 「近くには誰がいるんだろう……」
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