第3章 涙の意味とは

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続いて斎藤くんが隣の場所に自分の名前を書き……これでもう隣の席という事実になりました。 「あ、綾翔何番だった」 「斎藤は?」 「20番だよ。今の綾翔の隣の席かな」 「俺は30番だったから近いな」 「綾翔30番なんだ」 ――え、綾翔が30番ってことは……また隣だ。 どうしよう。せっかく気まずい席から離れられると思ったのに……! 「綾翔30番? また河井と隣かよー」 「篠原たちやばい運命で繋がってんのな」 男子たちが綾翔をからかうように肩をばんばんと叩く。 綾翔は嫌そうな顔をしてる。 「真緒ちゃん篠原くんの隣なんだ。よかったね!」 「えっ?」
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