1449人が本棚に入れています
本棚に追加
窓を見ると自然と綾翔が視界に入るし……廊下を見ると斎藤くんに何されるかわからないし。
ていうか喧嘩したわけじゃないのに、なんでこんなにギクシャクしなきゃいけないの?
やっぱり……ここは普通に振る舞うべきだよね。
「ふ、二人ともまたよろしくね」
「うん」
「……ああ」
……う。
綾翔はこっちを見ないで前を向いたまま返事をする。
「ねぇ河井さん」
「ひゃわっ!? ……なななっ、なんでしょうか!」
びっくりし過ぎて変な声が!
「来月誕生日でしょ。何か欲しいのとかある?」
「え、祝ってくれるんですか?」
「うん」
そう言って斎藤くんはにっこりと笑う。
最初のコメントを投稿しよう!