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――ちょっと待って。
「あの、やっぱりいいです」
「なんで?」
「蝋燭とか鞭とか下着とかいらないです……」
「ちょっと河井さん。俺のこと何だと思ってんの」
斎藤くんは目を鋭くさせて睨んでくる。
こ、怖い!
殺気に満ちている目をしている!
「綾翔も……ね。河井さんに何か誕生日プレゼントあげようよ」
「は? 何で……いいよ俺は」
綾翔はぷいっと窓の方を向いてしまった。
それを斎藤くんはニヤニヤと不気味に笑いながら見ている。
とりあえず斎藤くんがちゃんとしたプレゼントをくれるのかが微妙だけど……。
綾翔は……やっぱりくれないみたいだし……。
ああ、先輩とのデート、楽しみだなぁ。
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