第1章 最後の思い出

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それからまもなく先生が教室に入ってきて「宿題持ってきてください」と言った。 「あ、そうだ宿題……!」 さっきの事故ですっかり忘れてしまっていた……。 みんな立ち上がって先生の前にノートを提出していく。 座りっぱなしなのは私だけで、周りの友達は私をからかいながら提出していく。 「あら、河井さんは忘れたの?」 「あははは」 「仕方ないわね……じゃあ明日持ってきてね」 先生は呆れたように言うと、持ってきていたプリントを配り出した。 私はさっきのことを思い出して隣を見ると、綾翔は頬杖をついて何処かをぼーっと見ている。 前からプリントが回ってきた。プリントを見ると単語がずらーっと書いてあり、上に「全て訳せ」と書いてあった。
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