第3章 涙の意味とは

16/93
前へ
/845ページ
次へ
無事とも言えないけど、とりあえず席替えを終えた私達。 次の授業もなんだか重たい空気が漂いつつも終え、そして帰りのホームルームの時間になっていた。 「えー、もうすぐ12月です。そろそろ雪も降る頃なので暖かい格好をしましょう。以上」 「起立! さよなら!」 短い担任の話が終わり、掃除も特にはないので教室の前の廊下で窓の景色を見ることにした。 この前まで色づいていた葉っぱも、もうカサカサの枯れ葉となって、風が吹く度に飛ばされていっている。 もう冬になる……。 11月の終わり頃には初雪が降り、12月のクリスマスには何メートルという雪が積もる。 毎朝おじさんたちが雪かき頑張ってるんだっけ……。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加