第3章 涙の意味とは

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昔は雪が降れば楽しくてたくさん遊んだけれど、今となっては寒いし滑るし最悪な感じだ。 だけど、雪がなくなったら寂しいなとは思うけどね? 「真緒ちゃん」 「あ、先輩っ!」 こうやって先輩に迎えに来てもらって一緒に帰るのが普通になってしまった。 変わらないものなんかない。 それを実感している。 別に嫌なわけじゃなく、いつも通りの毎日が変わっていくのが寂しくて、嬉しくて、楽しいものだということ。 先輩がたくさん教えてくれる。 「帰ろうか」 「はいっ!」 自然と笑顔になれる。 でも、もし変わるのが当たり前なら……この先輩との関係も変わっていってしまうのだろうか。
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