第3章 涙の意味とは

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周りの友達は付き合ってすぐに別れたりしていたから、付き合うとすぐ終わるのかな? って、実は思っていた。 でも実際、先輩とはうまくやれている。 喧嘩もしないし、先輩は優しいし……何か不満があるわけでもない。 「私たち相性がよかったのかもですね」 「確かに……そうかもね」 だって、先輩と別れるけとなんか……今となっては考えられないし。 窓の外を見ると、風で葉っぱが散っていく。 散った葉っぱは木の下で絨毯のように敷き詰められていて、踏んだらパリパリといい音がしそう。 私、あの音って大好きなんだよね……ほら、冬にアスファルトの上に出来る氷とか踏んで割りたいタイプなんだ。
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