第1章 最後の思い出

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う……なにこの単語は。 周りを見ると、みんな普通に書き始めている。 辞書を持ってきている人は辞書を開いて書いていた。 綾翔は見た目とは裏腹に頭がいい。ほとんど手を止めたり考えたりせずに書いている。 斎藤くんは辞書を使っていた。 「ん……れ、れせあち……?」 私の呟きが聞こえたのか、綾翔と斎藤くんが同時に私の方を見た。 そしてクスッと笑う。 「な、なによ」 「河井さん……れせあちって読めてないよ」 「リサーチだろ。リサーチ」 「わ、わかってるもん」 二人は「本当かよ」と言いたげな顔でニヤリと笑った。
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