第3章 涙の意味とは

25/93
前へ
/845ページ
次へ
「それにしても、当日が休みだったらよかったのにね」 「誕生日ってあまり休日にならないですよね」 「誕生日と休みが重なると何だか嬉しくなるんだよね」 「あ、わかります」 昼休みももうすぐ終わるな……次の時間は確か英語だったかな。 そんなことを考えていたら、廊下の向こうに人だかりが出来ているのが見えた。 「なんだろう……」 「ん? ああ、なんか人が集まっているみたいだね」 私は近くにいたクラスメートの子に声をかけてみる。 「ねえ、あれ何かわかる?」 「あーなんか二年の女の子が告白してるみたいだよ」 「え、二年が?」 「うん、なんか急に大きな声で名前呼んだらしくて……こうやって集まってるみたい」
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加