第3章 涙の意味とは

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それは……なんだか恥ずかしい告白だなぁ。 「確か相手は斎藤くんだった気がするよ」 「斎藤って……うちのクラスの!?」 「そうそう、真緒の隣の席のね。たしか金髪っぽい子に“斎藤くん!”って言ってたから。うちの学校で金髪に斎藤ったらアレだけでしょ」 そっかぁ……。 やっぱり斎藤くんって女子からモテるんだなぁ。 でも、前に彼“女子は嫌い”とか言ってたよな……やっぱりこういうことがあるからなのかな。 「じゃあ私も野次馬してくるから。じゃね」 「あ、うん」 パタパタと走って人だかりの中に入っていってしまう。 にしても、こんな場所で告白なんか勇気があるな……こんなに見られてる中でちゃんと告白なんかできるのだろうか。
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