第3章 涙の意味とは

31/93
前へ
/845ページ
次へ
「まあ河井さんに告白されたら付き合うけどね」 「はい!?」 斎藤くんはニヤリと笑い、私の顔に近づいてきて…… 「先輩に飽きたらいつでもおいでよ。彼女にしてあげるから」 そう言うと、先輩を見上げて意味ありげな笑顔を見せてから教室へと入っていってしまった。 「真緒ちゃん彼と仲がいいんだね……」 「え……あ、いや……仲がいいというか遊ばれているというか……」 「あはは……」 にしても、先輩の前であんなことを言うなんて……しかも、なんか告白みたいな……。 ただ遊ばれているのはわかっているんだけど、あんな顔に言われたらドキドキしちゃうよ。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加