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ただ遊ばれているだけなのに、斎藤くんったら顔が綺麗だからドキドキしちゃうんだからもう……。
「あ、でも何もないので安心してください!」
「ふふ。うん……あ、じゃあ時間だから行くね。また帰り」
「はいっ」
先輩が廊下の向こうに行ってしまうのを見送ってから、教室に入ろうとドアに手をかけようとした時――
「わっ」
ガラッと急にドアがあいて、伸ばした手がドアをすり抜けてしまう。
そのままそこにいる誰かのお腹をポンッとタッチしてしまった。
ズボンはいてる……男子だ。
「……………」
……え、何これ気まずい!
なんで私お腹を触ってるんだろう……ていうか一歩間違ったら最悪なことになってた……。
じゃなくてっ!
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