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男の子も私も固まったまま動かない。
……す、すみません動いていただけませんでしようか……顔も上げられないんですけど。
「…………」
「……おい」
男の子は私の腕を付かんで、お腹から離す。
そして私の頭を軽く手でコツンと叩く。
「あ痛っ」
「セクハラだぞ」
「なっ……!」
顔をあげると、そこに立っていたのは綾翔で……。
「セクハラ。変態。痴漢野郎」
「ちょっ……!? あんたがいきなりドア開けるからじゃない!」
「いちいち“開けます”とか言わなきゃいけねーのかよ!」
「ええ言いなさいよ!」
私たちは「うぅーっ」と睨みあう。
……あ、こんなやり取り久しぶりかもしれない……。
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