第3章 涙の意味とは

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綾翔と仲直り……というわけではないけど、気軽に話せるように戻った私たち。 お昼や登下校までは元通りになったわけではないけれど。 ……それは私が先輩と付き合っているからであり、これから元通りになることはないかもしれない。 季節はすっかり冬で、枯れ葉は真っ白な雪の下で静かに眠り始めた。 人々はみんなコートやマフラーなど、防寒をしっかりして道を行くようになり、外がどれだけ寒いのか訴えるようだ。 私もマフラーやコートを来て防寒をしている。 ――今日は12月中旬。 先輩とデートをする日。 私はコートの中にお気に入りの服を忍ばせ、待ち合わせの場所で先輩が来るのを待っていた。
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