第1章 最後の思い出

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「な、なによ」 「別に? 河井さん、可愛いなぁと思って」 「頭悪いところがな」 ほめられているんだか、けなされているんだか……。 斎藤くんは「頑張れ」と言って前を向いてプリントをやりはじめた。 私は少しの間、斎藤くんの後ろ姿を見て、再びプリントの方を見て辞書を開いた。 それから数十分し、全て終わった私は二人に終わったと言おうと顔をあげると、二人は既に終わっていたようで喋っていた。 「そういえば綾翔、今度うちにおいでよ。新しいゲーム買ったからさ」 「まじかよ行く!」 私が頑張っていた時にゲームの話で盛り上がるなんて……!
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