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「な、なによ」
「別に? 河井さん、可愛いなぁと思って」
「頭悪いところがな」
ほめられているんだか、けなされているんだか……。
斎藤くんは「頑張れ」と言って前を向いてプリントをやりはじめた。
私は少しの間、斎藤くんの後ろ姿を見て、再びプリントの方を見て辞書を開いた。
それから数十分し、全て終わった私は二人に終わったと言おうと顔をあげると、二人は既に終わっていたようで喋っていた。
「そういえば綾翔、今度うちにおいでよ。新しいゲーム買ったからさ」
「まじかよ行く!」
私が頑張っていた時にゲームの話で盛り上がるなんて……!
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