第3章 涙の意味とは

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少し道を歩くと、すぐに小さなカフェが見えてきた。 私たちはひとまず、どんな感じなのか確かめないで中に入る。 もう寒くて限界……。 中に入るとコーヒーの香りがふわっと漂っていて、暖房のためか部屋の中は温かい。 私たちは適当に椅子に腰をかけると、カフェのスタッフさんが笑顔でこちらに向かってきた。 「…………」 笑顔のまま、スタッフさんはお冷やを私たちの前に置いていき、頭をさげてレジの方へと歩いて行った。 「どうしよっか」 「んー……ココアかカフェオレがいいですかね」 「僕はカフェオレがいいかな」 「じゃあ……んー……あ、抹茶ラテがある!」 「抹茶……好きなの?」 「抹茶だと苦手なんですが、抹茶味とかは結構好きなんですよ」
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