第3章 涙の意味とは

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「先輩、今日は本当にありがとうございました!」 「ううん。楽しかったね」 カフェで一時間程過ごしたあと、寒いこともあり、あまり何処かに出掛けるでもなく帰ってきた。 クリスマスに寒さを我慢して色んな場所へ行こうということだ。 「それじゃあ明日」 「はい。さようなら!」 今日一日、楽しかった誕生日デートを思い返しながら、私は家に入った。 そして服を着替え、誰もいないリビングに降りてやかんに水を入れて沸かす。 「ココアココア……あ、あった」 さっきカフェでラテを飲んだと言っても、やはり帰りは外なわけで……。 私はココアを飲むため、マグカップを用意して、沸騰するまでソファの上に寝転がった。
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