第3章 涙の意味とは

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朝目が覚めたとき、なんとなく罪悪感と寝不足に襲われて体調がなんとなく悪かった。 「真緒大丈夫? 顔色悪いけど……」 「んー寝不足だから大丈夫ー……」 「朝ごはんは?」 「いらなーい……いってきまーす……」 私は食卓に用意された朝ごはんを無視して、だるい身体を動かして家を出た。 外はパラパラと雪が降っていて、とても寒い。 誕生日だというのに体調も気分も最悪だし寒いのなんのって……はあ。 「あ、真緒ちゃん」 「先輩……おはようございます」 迎えに来てくれた先輩に、体調のことが気付かないように笑顔。 最近……作り笑いが増えた気がする。
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