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そしてスカートのポケットに手を突っ込んで、がさごそと動かし始める。
「あ、あった。はい。そんな真緒にはこれを差し上げよう」
どこかのお偉いさん(？)のような口調になりながら手渡してきたものを受けとると、ピンク色の包み紙に包まれたアメだった。
「アメ……？」
「疲れた時には甘いもの。今日はちゃんと寝なきゃダメ」
「ふふっ。ありがとう佳奈！」
佳奈の優しさに、自然と笑顔になれる。
なんとなくだけど……さっきまでの嫌な感情がなくなった気がするかな。
「真緒は元気が一番」
「うんっ！」
佳奈に貰ったアメの包み紙を開けて、アメを口の中に入れる。
うん……甘くて美味しいいちご味だ。
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