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その言い合いを見て斎藤くんは、おかしそうにクスクスと笑っている。
「あーはいはい。二人が仲がいいのはわかったから。ほら綾翔はふてくされないの」
「ふっ、ふてくされてなんかねーよ!」
斎藤くんの方を振り替えって睨む綾翔の顔は、少しだけ頬をほんのり赤く染めていた。
それに気付いたからなのか、斎藤くんはまたクスクスと笑う。
「そうだ。忘れてたけど、河井さん今日は誕生日だよね?」
「あっ、うん!」
「誕生日おめでとう。仕方ないから俺からプレゼントをあげようかな」
「あ、ありがとうございます」
斎藤くんが手渡してきたのは、両手に収まるくらいの袋のラッピング。
手触りがなんだかやわらかい。
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