第3章 涙の意味とは

80/93

1449人が本棚に入れています
本棚に追加
/845ページ
そのモコモコを袋からゆっくりと取り出していくと…… 「え……あっ! わあっ!」 中から出てきたのは、モコモコ素材のリボンだった。 「えー! すっごく可愛い!」 「喜んでもらえてよかったよ」 「意外に普通でびっくりしました」 「……どういう意味?」 斎藤くんの鋭い目に、背筋がゾクッとなる。 こ、怖いよ。 私は早速貰ったリボンを、今横髪の一番下あたりに着けてあるリボンと取りかえた。 冬っぽくて可愛い。 「似合うね」 「えへへ。斎藤くんありがとう! 大切にするねっ」 ふと綾翔の方を見ると、綾翔は窓の外を眺めたままだった。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加