第3章 涙の意味とは

83/93

1449人が本棚に入れています
本棚に追加
/845ページ
きっと私が何でため息なんかついてるのかだって……きっとバレバレなんだろうなぁ。 「ねえ河井さん。クリスマスは先輩と過ごすんだろうけど、クリスマス前後でいいから時間つくれない?」 「あ、うん。私は全然暇なんだけど……どうして?」 「うん。三浦さんと綾翔と四人でクリスマスをしよう。みんなでプレゼント交換なんかしてさ」 「わあ! うんっ! したいクリスマス!」 「あはは。そ。じゃ、河井さんはいつがいい? みんなの都合が合う日にパーティーをしよう」 私は斎藤くんに都合のいい日をいくつか教えていると、階段を先輩が降りてくるのが窓に映る。 その時、スッと綾翔が私たちの横を通り過ぎた。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加