第1章 最後の思い出

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勉強は嫌いで、自習をして何分もたたないうちに飽きてしまい、窓の外を見た。 真っ青な空に漂う雲……いいなぁ、上に乗ってお昼寝してみたいなぁ。 そんな風に考えていた。 ……お昼寝って、綾翔じゃないんだから私……。 私はそれからずっと外を見ていて、気付けば授業の終わりのチャイムが学校に鳴り響いていた。 日直の号令で授業を終えると、生徒たちは廊下に出たり教室でお喋りをしたりと、好きなことをしはじめた。 私たちは綾翔を取り囲むように集まった。 私と斎藤くんと、それから親友の佳奈だ。 佳奈は長い茶色の髪をツインテールにした可愛い女の子。 可愛い容姿だが、内面は腹黒く、とてもクールだ。
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